アラスカンマラミュートの莱夢のものがたり「第2話 やっぱりマラミュート!」です。

アラスカンマラミュート Prime Snow 〜莱夢といた日々〜

 第2話 やっぱりマラミュート! 

 伽凛を迎え、てんやわんやの楽しい毎日を過ごしていても、心のどこかにいつもマラミュートの影があった。そんな99年の初夏、注目していたブリーダーさんのサイトがインターネットにオープンしていることを知った。嬉しくってメールを書いた。いつも広告を見ていたこと。いつかマラミュートと暮らしたいこと。その際はぜひそちらから購入したと思っていること。これからも陰ながら応援していること。などなど。

 翌日、さっそく返事が来た。送り主はブリーダーさんではなく、ブリーダーさんのサイトを管理している女性だった。彼女は、働きながら独り暮らしでマラミュートと暮らしている方。また、マラミュートの「はな」とのふれあいを、ホームページで紹介している方だった。彼女と何度かメールのやりとりをさせていただき、「私さえしっかりしていれば、大丈夫!」という気持ちになってきた。彼女のホームページを読み、いろいろな方の話を読んでみて、ますますその気持ちが強くなった。

 熱い恋心を抱えながら、気持ちの半分以上は愛しい伽凛に向いていた。伽凛との毎日を過ごしながら、ときどき心の水面に濃い影を落とすマラミュート。本当にウチでは飼えない?どうすれば飼えるようになる?スペースが・・・。大丈夫。マンションで暮らしている子もいるんだもん。室内でフリーにしておけばいい。共働きだし・・・。そういう人はたくさんいる。上手に時間を作って、愛情たっぷり、しつけは厳しく接すればなんとかなるって!独りで悶々と考えた。そんな私を見てだんな様は、「犬が飼えないから伽凛ちゃんを迎えたんじゃないか。」と言った。そう。わかってる。でもこの恋心は消えない!障害が多ければ多いほど、恋って燃えるものでしょ?私は1日1回、「マラミュートっていいよね」と彼に言うことにした。少したったら、「マラミュート飼いたいね」になり、「いつ飼おうか?」になり、「1、2年後に飼おうよ」になり、やがて「来年の3月には飼おうよ」と変化させていった。まさに催眠術か呪詛のよう。私って計算高くてイヤなオンナ・・・・。秋を迎えるころには、だんな様のアタマにもすっかりインプットされ、「マラミュートを近いうちに飼う」ってことが暗黙の了解となった。